ハマヒサカキ

植物情報:ハマヒサカキ

ハマヒサカキの基本情報

概要

ハマヒサカキ(浜姫榊)は、ツバキ科ヒサカキ属の常緑低木です。名前の「ハマ」は海岸に生育すること、「ヒサカキ」は似ている植物であるヒサカキに由来します。

分類

  • 界:植物界
  • 門:被子植物門
  • 双子葉植物綱
  • 目:ツバキ目
  • 科:ツバキ科
  • 属:ヒサカキ属
  • 種:ハマヒサカキ

学名

Cleyera japonica var. littorea

和名

ハマヒサカキ(浜姫榊)

別名

ハマツバキ、イソツバキ

形態

樹高は1〜3メートル程度で、比較的小型の常緑低木です。葉は互生し、長楕円形~倒卵状長楕円形、長さは4〜8センチメートル、幅は1.5〜2.5センチメートルで、先端は尖り、基部は鈍形です。葉の縁には鋸歯がなく、光沢があります。新芽は赤みを帯びることがあります。

花は葉腋に単生または数個つき、白色で、花弁は5枚、長さは約1センチメートルです。花期は晩春から初夏にかけて(5月~7月頃)です。果実は液果で、秋に黒紫色に熟します。

生育環境

名前の通り、海岸近くの砂地や岩場、林縁などに自生しています。潮風に強く、日当たりの良い場所を好みます。

ハマヒサカキの利用・園芸

庭木・生垣

常緑で葉が密につくため、庭木や生垣として利用されます。潮風に強く、海岸近くでも育てやすいのが特徴です。刈り込みにも強く、整った形を維持できます。

日陰への耐性

比較的日陰にも耐えますが、花付きを良くするには日当たりの良い場所が適しています。

栽培

土壌は選ばず、やや湿り気のある水はけの良い場所を好みます。剪定は、花後(夏頃)に行うのが一般的です。病害虫には比較的強いですが、アブラムシなどがつくことがあります。

挿し木・種子

繁殖は、挿し木や種子で行うことができます。

耐寒性

耐寒性は中程度で、寒冷地では霜よけなどの対策が必要な場合があります。

ハマヒサカキのその他情報

類似種との区別

ヒサカキ(Cleyera japonica)と似ていますが、ハマヒサカキは葉がより肉厚で光沢があり、縁に鋸歯がないことで区別されます。また、生育場所も海岸近くに限定される傾向があります。

名前の由来

「ハマ」は海岸、「ヒサカキ」は似た姿のヒサカキに由来します。潮風に強いことから、海岸によく生育する様子を表しています。

分布

本州(伊豆半島、紀伊半島、四国、九州)、琉球列島に分布しています。

まとめ

ハマヒサカキは、海岸近くの過酷な環境にも耐える強健な常緑低木です。その潮風に強い特性と、年中葉を茂らせる姿から、庭木や生垣として魅力的な植物と言えます。白い小花は清楚な雰囲気を醸し出し、秋に熟す黒紫色の果実もアクセントになります。栽培も比較的容易で、日当たりの良い場所を好みますが、ある程度の日陰にも耐えるため、様々な場所で楽しむことができます。ヒサカキとの違いを意識しながら、この海辺の植物を庭に取り入れてみてはいかがでしょうか。その生命力あふれる姿は、きっと私たちの心を和ませてくれることでしょう。